カラオケに行くと、店員さんに、「DAMとJOYSOUNDどちらご希望ですか?」と聞かれることがあります。
カラオケに頻繁に行く方であればご存知の方が多いとは思いますが、あまりカラオケに行かない方、年配の方はこの時点で「?」となってしまいますよね。
本記事では、そんなDAMとJOYSOUNDの違いについて説明していきます。
目次
DAMとJOSOUNDとはなにか?
DAM・JOYSOUNDともに、カラオケメーカーのブランド名で、別会社によって提供されています。
スマホで例えるなら、iPhoneとSamsung Galaxyのようなブランドの違いです。
以前はDAM・JOYSOUNDの他にも多くのカラオケメーカーがありましたが、現在ではこの2社だけになりました。
DAMは採用店が多い
2019年の最新カラオケボックス店舗数ランキングを見てみると、DAMを運営している第一興商が展開するビッグエコーが第二位で、491店舗です。
また、JOYSOUND直営店も伸びてきてはいるのですが第八位で110店舗です。この数値を見ただけでも、DAMの採用店舗の多さがわかります。
ビッグエコーは駅前出店に積極的で、JOYSOUND直営店はSNSでの発信に積極的という特長があるようです。
ちなみに、カラオケボックスではないのですが、スナックやキャバクラといった場所でもDAMの方が多いと聞いたことがあります。
DAMの搭乗前はJOY SOUNDが圧倒的だった
DAMは1994年発売開始で、通信カラオケの機種としては比較的後発です。
しかし1996年3月までに業界トップのシェアを確立したのです。これは現在に至るまで続いています。
これに対して、JOUSOUNDは通信カラオケができたばかりの1992年発売で、現在は業界2位のシェアです。
DAMが発売されるまではJOYSOUNDのシェアが圧倒的だったのですが、DAMの運営元の第一興商が1995年9月に東証一部に上場しているのを鑑みると、DAMの勢いがいかに強かったかがわかります。
配信楽曲数を比較する
配信楽曲数についてですが、
・DAMは約20万曲
・JOYSOUNDは業界トップの約28万曲
と言われます。
※日々数値は変化しますので、参考程度にお願いします。
8万曲の差があるので、ちょっとマニアックな曲、昔の曲などでも探せば見つかりやすいのがJOYSOUNDの強みと言えるでしょう。
また、アニソン・ボカロ曲がお好きな方は動画で「DAM配信中」「JOUSOUND配信中」「DAM&JOY配信中」のタグがついているかどうかをチェックしてから機種を選ぶという方法もアリだと思います。
そして、DAMは「DAM CHANNEL」、JOYSOUNDは「JOYSOUND.COM」という公式サイトがありますので、それぞれのサイトで最新の配信曲の情報を手に入れたり、配信されていない曲をリクエストすることが可能です。
DAMとJOYSOUNDの採点機能を比較する
DAMとJOYSOUNDには、それぞれ「精密採点DX-G」「分析採点マスター」という採点機能があり、それぞれの機種ごとに特色ある採点方法を採用しています。
ざっくり比較すると、DAMは音程重視、JOYSOUNDは表現力重視の採点方法で、どちらかというとDAMの方がJOYSOUNDよりもシビアに採点されます。
少し細かく説明をすると、DAMとJOYSOUNDの採点基準でまず一番違うのは音程の扱いです。
DAMであってもJOUSOUNDであっても、カラオケの点数というのは、音程=ガイドメロディーの通りに歌えたかどうかを意味します。
DAMは音程に厳しく、トータルの点数が0点~100点なので、シビアな採点と言えるでしょう。
それに対してJOYSOUNDは音程に甘く、トータルの点数が68点~100点なので、採点は緩めです。
具体的にそれぞれを説明すると、
DAMは音程が一番重視され減点対象(音程の正解率が90%以上なら90点台を取れるようになっているということです)、「抑揚」「しゃくり」「こぶし」「フォール」「ロングトーン」「安定性」「ビブラート」が加点対象となります。加点対象の中で一番重視されるのは「抑揚」です。
JOYSOUNDは点数配分が決まっており、「音程40点」「安定感30点」「抑揚15点」「ロングトーン10点」「テクニック5点」(テクニックの詳細は「こぶし」「しゃくり」「ビブラート」です)という配分となっています。
そのためもしカラオケで高得点を狙うならば、機種別の対策が必要ということがわかります。
細かく対応するのであれば、上記のようにDAMとJOYSOUNDそれぞれの対応が必要ではありますが、どちらの採点機能においても、音程=ガイドメロディー通りに歌うことであるのは共通なので、高得点を狙いたい方はまずガイドメロディーを聴きこむことから始めてみましょう。
ランキング採点を比較する
DAMには「ランキングバトル」JOYSOUNDには「全国採点グランプリ」というランキング採点機能があり、全国のカラオケユーザーと点数を競うことができます。
ランキングバトルの特長はPCからでもスマホからでもランキングの結果を確認でき、音程正確率、しゃくり回数などちょっと変わった項目でのランキングもあることです。
また、全国採点グランプリの特長は高得点を取ったとき、すぐにtwitterやfacebookなどのSNSに拡散できること、県別平均ランキングで自分の県が全国で何位がわかることです。それぞれ個性的なので、いろいろな楽しみ方ができそうです。
環境が異なれば採点は変わる
ホールや機材でライブの演奏の印象がガラッと変わるように、カラオケでもルームの広さや形、スピーカーやマイクの違いで採点は変化するのでしょうか?
答えはYESです。
そのため仮に歌い比べをするならば、同条件の部屋で行うのがいいでしょう。
DAMの機材とJOYSOUNDの機材の違いで少し気になるのはスピーカーのW数です。DAMが最大入出力250W、JOYSOUNDが最大入出力400Wなので大きく性能が異なるように感じますが、実はスピーカーのW数は直接音質や音量には関係がないのです。
そのためこのW数はそろえなくても採点に影響は出ないと言えるでしょう。
DAMの方が高得点をだしやすい?
一般的にはJOYSOUNDの方が高得点が出しやすいと言われますが、仮にDAMの方が高得点を出しやすい人がいるとすればどのような人か考えてみました。
①絶対音感がある人
DAMは音程重視なので、正確な音程が取れる絶対音感のある人は減点されにくく、有利と思われます。
②抑揚をつけるのがうまい人
マイクを近づけたり離したりして抑揚をつけるのが一般的ですが、声の大小を曲に合わせて調整することができれば大きな加点を狙えます。
③倍音を持つ人
倍音とは響きのいい音のことを言います。DAMの採点上の表示には記載がありませんが、裏加点という形で加点されるので有利です。
カラオケを実際に歌ってみた方の口コミ情報などでもたまにDAMの方が高得点が出やすいという方がいらっしゃいます。一般的ではないのですが、一概にJOYSOUNDの方が誰でも高得点が狙えるとは言い切れないということなのでしょう。
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