基礎知識

ボイトレの基礎を徹底解説!発声から応用まで

ボイトレ方法

自宅でもできるボイトレ法

ロングブレス調整法

ロングブレス調整法とは、腹式呼吸でゆっくり呼吸することでインナーマッスルを鍛え、より発声を安定的にするという考え方を言います。簡単なトレーニング方法をご紹介します。

1~8までカウントはゆっくり、1、2で鼻から吸います。3、4で息を止めてしっかり支えます。5、6、7、8で息を歯の間から「スー」という音を立てて吐きだします。この時「息を吐ききる」ということを意識しながら行うとより効果的です。

 

表情筋トレーニング

表情筋トレーニングとは日本人が30%以下しか使用していない表情筋を鍛えることでより歌の表現力や滑舌を改善し、結果的により魅力的な歌を歌えるようになるという考え方です。トレーニング方法を一つご紹介します。歌に必要な目の表情を豊かにできるトレーニング方法です。

眉毛を10回上に持ち上げます。速さは1秒に1回です。目がきちんと開いているか鏡で確認しながら行いましょう。

できるようになったら今度は眉毛を持ち上げたまま10秒間キープできるようになりましょう。おでこにしわがよりますがこれは問題ありません。鼻からゆっくりと息を吸いながら行うとより効果的です。

他にもさまざまなトレーニング方法が提唱されていますので、自分に合ったものを探してみるのもよいでしょう。

 

早口言葉で滑舌を鍛える

早口言葉は滑舌を鍛えるのに効果的です。ボイストレーニングでよく使用される早口言葉を記載します。

①バスガス爆発
②生麦生米生卵
③坊主が屏風に上手に坊主の絵を書いた
④東京特許許可局
⑤隣の客はよく柿食う客だ
⑥この釘はひきぬきにくい釘だ
⑦お綾や、八百屋におあやまり
⑧蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ
⑨青巻紙赤巻紙黄巻紙
⑩ジャズシャンソン歌手の新春シャンソンショー
⑪この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた
⑫集中術著者手術中

 

このうち②が言いにくかった人は唇と舌がうまく動いていません。また④が言いにくかった人は口角が上がっていません。⑦が言いにくかった人は母音をきちんと発音できていません。自分の弱点が何か把握しながら、伝わりやすい滑舌を目指していきましょう。

 

リップロール

リップロールとは唇を軽く閉じた状態で息を吐いてプルプルと震わせるトレーニングのことを言います。

効果は以下4つにまとめられます。

①筋肉の力を抜かないと震わせられないので身体の力を抜くことができる

②唇を震わせながら音程を調整するには普段より微細なコントロールが必要なので音程が良くなる

③空気を吐きだす量が一定でないと止まってしまうので支えが強化される

④唇が閉じていて適切な呼気で発声するため表声と裏声のつなぎが滑らかになる

 

リラックスして唇を震わせられるようになったら、ドレミファソラシドの音階をロングトーンで行ったり、好きな曲を歌ってみるのも効果的です。

 

タングトリル

タングトリルとは上の歯の根元に舌先を当て、息を吐いて舌をトゥルルルと振動させる巻き舌のことを言います。効果はリップロールの4つに加えて⑤舌を振動させるためウォーミングアップ効果があり滑舌が良くなる の5つです。

リップロールより難しいとされ、効果は似ていますが筋肉の振動の場所がそれぞれ違うため両方できることが望ましいとされます。うまくできないときのコツは動画などで音源を聴いてイメージをしっかり作ること、舌を置く位置が同じである「ラ行」の発声を多く行っておくことです。

 

正しい呼吸法

腹式呼吸

腹式呼吸とは肺にくっついた横隔膜が大きく上下し、吸った時に肺の下部に空気が入る呼吸法です。外見上は肺の下部に入った空気がお腹を押すので、下腹部がふくらんで見えます。最初は臥床して行うと行いやすいです。

 

胸式呼吸

胸式呼吸とは肺にくっついた横隔膜の上下が小さいため吸った時に肺の上部に空気が入る呼吸法です。外見上は肺の上部に空気が入るため胸がふくらんで見えます。通常の呼吸で使用されます。

 

腹式呼吸と胸式呼吸の違い

腹式呼吸と胸式呼吸の大きな違いは呼吸の深さです。腹式呼吸で息を吸うと肺の下部の方にも息を吸い込むため、通常の呼吸よりも深く、大量に息を吸うことができます。

 

声量の鍛え方

声量が少ない原因

声量が少ない原因をいくつか挙げてみましょう。

①腹式呼吸で吸えていない

②支えが抜けてしまっている

③のどが開いていない

④響きを意識できていない

⑤メンタル面での不安・恐怖

①~④はボイトレを学べば改善できますが、⑤が原因のこともあります。この5番目が原因の場合はボイトレで改善していくことはできません。自分自身を内観したり、場合によっては専門のカウンセラーの力を借りたりしてみてください。「良い声の響きは心の健康から」です。

 

肺活量を鍛えるのが先決

歌を歌う上で肺活量を鍛えるメリットは、息継ぎを細かくしなくても長いフレーズを歌いきれるようになることです。家でも簡単に鍛えられる方法をご紹介します。リラックスするため臥床して行います。肺活量だけでなく腹式呼吸と支えも同時に鍛えることができるトレーニングですので、ぜひやってみてください。

ゆっくりと1から8までカウントします。

1、2でゆっくりと鼻から息を腹式呼吸で吸い、3、4で支えます。その後5、6、7、8で口から息を吐きます。

留意点が2つあり、1つは支えの時息が抜けていないか確認しながら行うこと。2つめは息を口から吐くとき遠くを意識しながらストローで吐くイメージをすることです。

 

腹筋を鍛る

腹筋を鍛えれば歌がうまくなるかというと残念ながら違います。発声は息を使ってするものなので、腹式呼吸や支えをより自分の思い通りにコントロールするために腹筋を鍛えると考えた方が望ましいでしょう。前述の肺活量を鍛えるトレーニングの呼吸を空気椅子、また壁腕立ての状態で行うだけでもある程度負荷を上げることが可能です。試してみてください。

ABOUT ME
EMI
高校時代にみんなでいったカラオケで周りからバカにされてトラウマに。 独学でいろいろと歌を勉強してみたものの全くうまくならずに、一念発起してボイトレスクールに。 スクールの講師やそこでできた友達のおかげで高校時代の友達から歌うまといわれるまでに様変わり。 ギター、ピアノ、ウクレレなども習得しマルチな音楽家を目指すも結婚、出産により現在休止中。 2児の母。 好きな歌手は、小柳ゆき