基礎知識

ボイトレの効果がでるまではどれくらいかかる?

ボイトレの効果が出るまでの期間

期間には個人差がある

ボイストレーニングといってもいろんな方法、手法があります。教本やYoutubeなんかを見ながら自分のペースで行う、教室に行って計画的にプロから習う。私は断然プロから習う派、です。教室に通ってプロから習うということを前提にお話していきます。

まず、どのくらい頑張れば効果が出るの?というのは始める際にとても気になることですよね。これには個人差があります。体格や声帯など構造的なものも影響するでしょうし、カラオケが好きでいつも歌いに行っているという人と、実は人まで声を出すことも苦手でカラオケなんか行ったことがないといった人とでも違いが出るかもしれません。

ボイトレに限らず勉強にしても他の何かにしても始めた瞬間、魔法にかかったように効果が出るといったものはありません。プロの指導や的確なアドバイスで、あ!昨日までと明らかに違う!!といった感覚を得ることは可能ですからその感覚を確かなものにするために続けていくことが大事になります。

効果を実感する平均は3か月

ボイトレの効果を実感できる最も短いスパンは3ヶ月と言われています(当然、諸説ありです)。

音楽というくくりでいえば他の楽器と違って生身の人間が自分の体を使って音を出すのですから体調によってもかなり左右されるデリケートなものです。日々の小さな気づきの積み重ねで自身の成長を実感していても、ちょっと体調を崩しただけで昔の自分に戻ってしまった、ボイトレを始める前よりも悪くなった、と思ってしまうこともあります。

それでも3ヶ月間、しっかりした指導にしっかりついて行っていれば、たとえ体調が悪くても始める前とは明らかに違うことが実感出来ます。例えば3ヶ月前にたまたま調子が良くて出ていた音域が、調子が悪くても出せるようになるといった感じです。

学校には1年から2年は通うべき

3ヶ月間でやっと効果を実感出来るといいましたが、では教室にどのくらいの期間通えばいいのか。お金と時間が許せはずっと通ってもいいでしょう。これも個人差がありますが1年から2年通えば基本的なことは体に染みつき、教室の合間に行う大切な自主練もルーティーン化されているのではないでしょうか。基礎も理解出来て人に教えられるくらいの知識も身に付くでしょう。ここから応用力を磨く、さらに上の領域を目指す(プロを目指す)等の次のステップの目標設定をする必要があります。

先生との相性は大切

発生の基本(と私が思っている)腹式呼吸や腹筋の鍛錬についても正反対の指導法があります。数百、数千の教室にその数以上の先生がいますが相性はとても大切です。当然人対人なので指導方針や経歴、スキル等以前に人としてという部分も大きいでしょう。多くの教室が体験入学を行っているので、自分の目で確かめてみましょう。続けていって、あ、合わないということもあるでしょう。考え方次第ですが、先生を変える、教室を変えるということもそんなに深刻に考えずになってみては。そのくらい先生との相性は大切です。

練習は嘘はつかない

教室に通うといってもとても限られた時間です。そこで大切なのは自主練。教室に通う、自分で復習する。その繰り返しが上達の秘訣です。どれだけお金を掛けても、どれだけ素晴らし指導を受けても、この自主練がなければ決して上達しません。教室に通うことだけで魔法のように効果が出ることはないのです。

継続は力なり。勉強や他の習い事と同様、自助努力が必要です。でも練習は決して嘘をつきません。積み重ねたものが必ず自分に返ってきます。

ボイトレの効果が出るまでの期間の短縮法

独学は時間がかかるのでNG

ボイストレーニングを始めようと思ったら独学か?教室に行く(プロに習う)か?
YouTubeなどのweb、Amazonで翌日届く教則本など一人で始めようと思ってもいろんな教材が簡単に手に入る時代です。でもあえて私はいいたい。プロに教わりましょうと。

何事も独学には限界があります。あえてわざわざ教室に通ってプロに習うメリットがいろいろあります。

まず第一にスタート時点での基準がプロ。プロ基準でレッスンを続けていくことが出来ますから、まず踏み出す方向を間違うことがありません。例えば自分がどこを目指すのか、それすら分かっていない場合でもプロのアドバイスで様々な気付きがもらえます。何オクターブの声を出せるようになろうだとか、緊張しても声が震えないようになろうだとかから始めて、次のステップ、次のステップとモチベーションを保つ補助をしてくれます。

またプロになりたいなど明確な目指すものがある場合、目指す地点に到達するためにどのようなアプローチをすればいいのか、人それぞれの素質や経験などを考慮して経験に裏付けられた適切な指導をしてもらえるのもプロです。独学で本当にこのやり方でいいのだろうかとか、なかなか上達しないと悩む時間も、目の前の経験豊富なプロに聞けば一発で解決。
昔から急がば回れと言いますが、簡単に始められる独学はやめてしまうのも意外に簡単です。

学校や先生は自分に適した場所を選ぶ

ボイストレーニングは続けることが何より大切です。そうすると通い続けやすい教室を選ぶのも大事。自宅や学校、職場の近く、駅前など物理的に通いやすい場所にある教室から検討していきましょう。大手から個人でやられているものも含めると東京だけでも500以上のボイトレ教室があるとも言われています。先生が豊富で汎用性が高くどんな人でも比較的受け入れやすいプログラムがある大手教室、先生の個性や経歴が売りの個人教室。

先生との相性が上達や続けられるかといったところにも大きな影響がありますからどういった先生がいて、どういった指導方法で、どういった人たちが教わっているかなどを知りたいですよね。

信頼できる口コミとかが一番確かなんでしょうが、簡単に情報が入らないかもしれません。今は個人の教室でも自ホームページを開設している人が多いですし生徒の声を載せているところも多く見受けられます。そういった情報を参考にしながら、まずは体験することから始めましょう。ほとんどの教室が体験コースを用意しています。

レッスンを動画などで撮影して見返す

日頃自分がしゃべっている声と録音した声が違う!って感じたことがある人がほとんどだと思います。自分の声じゃないみたいですよね。でも録音した声が他人が聞いているのに近いものです。

レッスン動画を見るというのは上達への大きな要素になります。自分の声を客観的に聞くことができますし、姿勢や表情も含めて理想・目標としている自分との差を明確に感じることができます。自宅等で復習する際にも動画でも音声だけでも撮って見直す、聞き直すことで理想と現実のギャップの修正が早くなります。

声を出しやすい身体に鍛える

私が高校生の頃、合唱部や吹奏楽部の生徒はランニングや腹筋なんかを毎日やっていました(今もやってる?)。声(息)を支えるのには腹筋の鍛錬が必要だ、腹式呼吸!という指導がなされていたのでそれが当たり前で誰一人疑問に思う人はいなかったのです。
今でも腹筋を鍛えて腹式呼吸でという指導者もたくさんいますが、アメリカでは全く逆の指導をすることも増えているようです。時代の流れや個人に合う合わないというものがいろいろとあると思うので、これば自分に合っていると感じる方法をまずは試してみましょう。

とにかく練習を繰り返す

ボイストレーニングで言えるのは「継続は力」です。教室でのレッスンに加えて自主練を繰り返しましょう。出来るならば毎日。でも調子が悪い時は無理すると逆効果なので、しっかりと休みを取ってください。それから1回の練習時間は30分以内と短い時間に集中して行いましょう。長時間の練習だと負担がかかって声や喉のトラブルの原因になることもあります。短い時間の練習をきっちり休憩を取りながら1日数セット繰り返すことが効果的で安全です。

独学と学校に通うことの違い

ライバルが多いのでモチベーションを保てる

ボイトレを独学で行うか学校に通うかですが、私は圧倒的に「学校に通う」派なのでその視線でお話していきます。いろんな人がいますので中には自己管理能力が高くて一人でモチベーションを維持していける人もいますいうが、大半の人は一人で何かに打ち込もうとするとき、今日は疲れたからちょっと休もうだとか、明日まとめてがんばろうだとか、ついつい逃げてしまうことがあるものです。ボイトレに限らず勉強でも同じようなことが言えると思います。誰もがやってきた勉強に置き換えると腑に落ちる人も多いのではないでしょうか。

ボイトレ教室に通う、学習塾に通うとそこには仲間でありライバルである人たちがたくさんいます。仲間といっしょに頑張れる、ライバルのあの人には負けたくない、そういった気持ちは身近にありながらモチベーションを維持するのにとっても有効なものです。

学校は練習するキッカケ

ボイトレは継続が力になります。これは教本にも初めに書いてありますし、多くの先生が普通に言っていることですから間違いないでしょう。何か理由をつけてさぼりたいのが人です。特に何かを始めて最初のうちはその傾向が強いものです。

学校に通うことの一つの効果は「やらなくてはいけない」と思わせてくれること。学校の勉強は嫌でもやらなくちゃいけない(中には好きでやる人もたくさんいると思いますが、私はちょっと…)ものでしたが、ボイトレはどちらかというとやりたくてやる人の方が多いでしょう。それでもああ今日はちょっと気乗りしないなあ、さぼりたいなと思ってしまうもの。そんなとき、学校に通うという行為が練習に向きあうきっかけになります。これがルーティンになればさぼりたいという気持ちも薄れ練習が楽しくなるはずです。

上達のスピードは圧倒的に違う

個人差はありますが、ボイトレは学校の勉強とはちょっと違って短期で結果が出るということがあまりありません。短期集中講座はないのです。それゆえに学校に通う一番のメリットは上達のスピードが圧倒的に違うということです。

プロの指導によって踏み出す一歩目を間違えるということがありません。踏み出した方向へ迷いなく進むことが出来ます。そして疑問、質問もすぐその場で解決できます。これはけっこう大きなポイントです。今はYoutubeでもたくさんのレッスン動画がありますしネットでもいろんなアドバイスを見ることが出来ます。ただ情報が多すぎて、正しいや間違っているとかよりも、それが自分に合っているかという一歩目の見極めが難しい。間違った方向に進みだしても気づくまで時間がかかります(気づかないままの場合も…)。

マイペースで飲んびやりたいという人もいらっしゃるでしょう。でもせっかくなら効果的に上達したいですよね。自分が上達していることが実感出来るのも続けていくには大切な要素です。

時間を取るかお金を取るかで選択する

ボイトレを独学でやる場合でもネットで無料の情報がたくさん手に入ります。お金をかけずに時間をかけて自分に合うものを見つけて試行錯誤を繰り返し…ということを実際にされてる方も大勢いらっしゃるでしょう。私の場合はお金をかけても間違いないスタートを切ることを選択しました。確かにボイトレ教室に行けばお金がかかります。が、お金をかけることでかけるだけのメリットが享受できます。

正しい練習法で自分の現在地がわかる

プロの指導で踏み出す方向を間違えることがないという話をしましたが、踏み出したあとの進み具合、自分の現在地が分かりやすいというのも学校に通うメリットの一つです。

ボイトレを行う理由には漠然と歌がうまくなりたいとか、カラオケをもっと楽しみたいといった趣味の領域のものからプロシンガーになりたいといったものもあるでしょう。

それぞれの目的に対して自分がいまどの位置にいるのか、自分の強みは何で、弱点はどこで、弱点を克服するためにはどんな練習をすればいいのか。それを的確に指導出来るのがプロです。プロの指導を受けるためにお金を払ってまで学校に行く。それにはそれなりのメリットの享受があるんです。

効果が出るのに個人差がある理由

練習の仕方が間違っている

ボイトレ教室に通っても効果が出るのに個人差があります。他の楽器でも勉強でも同じことが言えますが、人それぞれいろんなものが違うのだから当然個人差というのは出てくるものです。ただ漠然と個人差だよねと言っていても実は明確な原因がある場合があります。まず間違った練習を続けていても決して効果が出ません。

独学で間違った方向に行かないように、プロから正しい指導を受けるために教室に通っている人でも練習の仕方が間違っているということがあります。何度も言っていますが教室に通う時間よりそれ以外の時間の方が圧倒的に多く、自主練が成長の大きなポイントでもあります。

先生の言ったことをちゃんと理解しているでしょうか?誤解したまま次に進んでませんか?上達の早い人の中にはレッスンの内容を細かにメモしてそれを見返して理解出来ていないと思ったところはあらためて確認している人もいます。漠然とやるのではなく、理解して行うことがけっこう大切です。

先生との相性が悪い

何度も言いますが先生との相性も個人差が出る大きな一因かも。一人の先生しか知らなければ分からないかもしれませんが、私の周りにも先生を変えた途端に、今までは何だったの!?というくらい劇的に変化(良い方向への)があった方がいます。これまで積み重ねてきたのにという考えもありますが、ドライにチェンジすることも必要です。そのくらい先生との相性は重要です。

モチベーションを保てない

継続が力になる、けっこう地道な努力が必要なボイストレーニングです。長く続けるにはモチベーション維持も大切。教室によっては例えば発表会とかその目標に向かって頑張れるようなイベントがあったり、先生が褒め上手だったり怒り上手だったりと生徒それぞれに合ったやる気醸造をしてくれる場合もあるでしょう。個人的にも目標を設定したりノルマ化してモチベーション維持に努めているでしょうけど、やっぱり人間なのでやる気が出ない!という場面に必ず出くわします。

やる気が出ないときは思い切って休みましょう。何事もメリハリが必要。楽しく続けるためには、適度にサボることもアリです。

声帯や喉に疾患がある

ギターやピアノとかとは違って自分の体が楽器。酷使や乾燥なんかで喉や声帯を痛めるということもあるでしょう。とにかく無理は禁物。違和感を感じたら先生に相談するのはもちろん、専門家に診てもらうことも必要です。上手くいかないのが実は声帯や喉に疾患があるからという場合もあります。

避けては通れない才能の違い

世界的なアーティストがみな全員ボイトレを受けたとは限りません。天才的な才能を持った人もいるのです。声帯なのか喉なのか体格や体の構造か。自分は天才ではないと自覚して地道に取り組んでいきましょう!

一日で意識したい歌の練習時間

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歌の練習は一日2時間まで

ピアノでいえば、ショパンはその弟子に「練習を1日に3時間以上してはダメ、長時間練習しても集中力も続かないし、メリハリをつけるために本を読んだり精神的な修養に心がけなさい」と言っていたそうです(直接は聞いてませんが!)。かと思えば、ショパンと同時代に活躍したリストは1日に14時間も練習していたそうです。

また若手天才ヴァイオリニストと言われる木嶋真優さんはヴァイオリンを始めた3歳から毎日欠かさず何十年間も一日最低4時間、長い時は12時間練習もしてきていて、ヴァイオリンを持って行けないという理由で修学旅行にも参加しなかったという驚くべき逸話をお持ちです。

ピアノやヴァイオリンと違って、歌は自分の体を使って音を奏でます。自分の体だけを使ってと言った方が正確ですね。声帯や喉はとってもデリケート。睡眠時間や疲労といった体調要件、季節や乾燥しているといった環境要件に敏感に反応してしまいます。そんなデリケートな楽器を一日10時間も酷使するなんて到底無理。

人によって許容範囲には幅がありますが、一般的には一日2時間程度までが効果的と言われています。一つにはショパンが弟子に言ったように集中力の問題。長くダラダラするものでもなくメリハリをつけて集中して行う方が効果があります。それからやはり大きいのが物理的な問題。デリケートな器官なので無理をするとすぐに痛めてしまいます。乾燥していない環境を用意する、適度に水分を補給するなど、合理的なケアも行いながら練習をしてください。

基礎練習に費やしたい1時間

歌の練習は一日2時間。そのうちの1時間を基礎練習に使ってみましょう。合唱コンクールを見ていて思うこと。みんな同じ姿勢で同じ顔(口の形)で歌ってますね。先生の指導に基づいて日々練習して、みんな同じところにたどり着いた結果だと思います。

何度も言うように声帯、喉といったデリケート部分を楽器として使います。他にも自分の体をいろいろ使って表現するのがボーカリストです。まず喉に負担を掛けない正しい発声法、正しい呼吸法、正しい姿勢、鏡に映る自分の姿を見ながら、また自分の声を録音しながら、毎日毎日地道にコツコツ続けていくことで少しづつ成長していくのです。

教室で習ったことをきちんと理解していますか?間違ったことを続けていくとマイナス効果です。教室で取ったメモを見返して、先生が言ったことを思い返して意味を理解して行うことが大切です。スポーツでも同じですが、まずは基礎を徹底的に訓練し体に馴染ませて、次の実践に活かすのです。

実戦練習に費やしたい1時間

ただ合唱コンクールのような姿勢、顔つきで歌っているプロがどのくらいいるでしょうか。
大事な基礎にプラスアルファを乗せての実戦練習です。見せる(魅せる)、聞かせる練習。
何のためにボイトレを?自己満足も大いにあるでしょう。一人カラオケ?それも結構です。でも多くの人は人に聞いて欲しい、見て欲しいと思っていますよね。

好きな曲を歌ってみる。これも鏡に映したり、録音したり、今はスマホで簡単に出来るので動画を取るのが一番いいでしょう

基礎練習ってとっても大切だけど楽しくないもの。続けていくのが一番大事なボイトレ。だったら楽しみを取り入れたいものです。

ABOUT ME
EMI
高校時代にみんなでいったカラオケで周りからバカにされてトラウマに。 独学でいろいろと歌を勉強してみたものの全くうまくならずに、一念発起してボイトレスクールに。 スクールの講師やそこでできた友達のおかげで高校時代の友達から歌うまといわれるまでに様変わり。 ギター、ピアノ、ウクレレなども習得しマルチな音楽家を目指すも結婚、出産により現在休止中。 2児の母。 好きな歌手は、小柳ゆき